1976年の第10戦、西ドイツGPモデルです。76年の西ドイツGPといえば、ラウダがひん死の重傷を負ったレースとして知られています(本戦は8月1日)。
オートスポーツ1976年10-1号を見てみます。予選は何位くらいなんだろうと思って調べていて、意外な発見。西ドイツGPでマーチ761、予選4位なんですね。てっきり予選落ちとのボーダーラインかと思って下の方を探していたので、ちょっと驚きました。
1位がマクラーレンM23のハント、2位がフェラーリ312T2のラウダ、3位がタイレルP34のデバイユ。そしてデパイユの横には
「今シーズンF-1で実に久しぶりの活発な動きを見せたH.スタック。タイムは7分09秒1で、前3者に遜色ない」。すばらしい。やっぱりこの年のマーチ761はそれなりの戦闘力があったんですね。
ただ本戦のレポートには名前は出てきません。「F1全史」で確認してみると、1周目でリタイアしていました(笑)。
ストックにとって予選4位というのは、この年の最高位。第1戦ブラジルGPと第6戦モナコGPでは本戦で4位に入っていますので、予選4位から一気に表彰台、と行きたかったところですが、残念ながらそうはいかなかったようです。