2012年6月26日火曜日

ルノーA500/ー/1976/スパーク


1976年、ルノーが77年のレース計画を発表したときに登場したF1のプロトタイプです。スパークのミニカーで、台座には「Alpine A500 1976/F1 Renault 1st Prototype laboratoire」とあります。A500というのは、ルノーが5月にF1計画を発表したとき、シャシーについていた名前ですね。

オートスポーツ1977年2-15号にこのモデルの写真と、「ルノーの77年計画 ターボチャージャーを多用、F-1にもなぐり込み」という記事がありました。


記事の本文には「1977年の最大の目標はル・マン」とあるのですが、リードにはF1のことしか書いてありません。


「ルノーが開発を急いでいた“ターボF-1”が、ついにF-1シーズンに登場することになった。1900年代のはじめに一時、ルイ/マルセルのルノー兄弟が活躍したことがあるが、本格的なグランプリ参戦ははじめて。1.5ℓ+ターボがどんな働きを見せるか楽しみではある。」

本文には「デビューは6月19日のスウェーデン・グランプリの予定。」と書いてあります。ですが、4-1号を見ると「デビュー戦は夏(おそらくフランス・グランプリ)ということになっている。」と変わっています。

「ルノーは1906年に行われた世界最初のグランプリ・レースに優勝をとげ、世界のグランプリ・レースの歴史に最初の1ページをしるしたが、それから数えて70年ぶりのグランプリ復帰ということになる。」

実際にはルノーのひさしぶりのF1参戦は、さらに遅れて、フランスGP(7月3日)の次、7月16日のイギリスGPから、ということになりました。

それにしても、「1900年代のはじめ」とか「70年ぶりの」とか、記事に書かれているタイムスケールがかなり大きめです。それを考えると、確かに30日くらいの違いは誤差みたいなものですね。

0 件のコメント: