2012年6月10日日曜日

マーチ761/ロニー・ピーターソン/1976/ミニチャンプス



たぶんあまり気にする人はいないと思いますが、このマーチ761は、今のところ、F1GPで優勝した最後のスポーツカーノーズマシンです。レースは第13戦のイタリアGP。ちなみにその前にスポーツカーノーズのマシンが優勝したのは第7戦のスウェーデンGP。マシンは6輪車、タイレルP34でした。

オートスポーツ1976年11-1号のレース速報より。

「決勝レースの火蓋が切って落とされた。予選10番手のピーターソンが猛烈な勢いでダッシュし、3周目にトップに立つとグンとペースを早め、2番手以降を引き離していく。」

「レースはけっきょくR.ピーターソンの完ぺきな勝利で幕を閉じた。昨シーズンいらい不振をかこっていたピーターソンにとっては、74年イタリア・グランプリ以降久しぶりの勝利の美酒を飲みほすことになった。」


ロニー・ピーターソンは1970年にマーチでF1デビュー、1973年にロータスへ移籍します。73年は4勝、74年は3勝。でも「不振をかこっていた」75年はモナコGPの4位が最高でした。

76年は、第1戦のブラジルGPこそロータスで出走しますが、ロータス77の出来の悪さに愛想を尽かし、古巣マーチへ復帰していました(そのあたりの話はスパークのロータス77のところでも触れています)。そして、このイタリアGPで2年ぶりの勝利を手にした、というわけですね。

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