2012年6月5日火曜日
メルツァリオ A1/アルツーロ・メルツァリオ/1978/Racing Models
のぞいちゃダメだと思いながら、久しぶりに見てみたRacing Modelsのサイト。そこには「The Merzario Ford A1」という文字がありました。
メルツァリオ!
これは買わざるをえません。
金額は日本円換算で1万1803円でした。正直この金額は厳しい。厳しいけれど、この先、メルツァリオがモデル化されることは、まずあり得ないと思うので仕方がありません。
前年はマーチ761Bで参戦していたアルツーロ・メルツァリオが、マーチを改良して作り上げたマシンです。戦績は予選通過が8戦、予選落ちが8戦。いや、頑張ったと思います。
サイトの紹介文を見て笑いました。
The Merzario Ford A1 as entered in the 1978 Monaco Grand Prix by Arturo Merzario. Arturo did not qualify for the race.
「Arturo did not qualify for the race.」(笑)。予選を通過したマシンをモデル化すればいいのにと思ったりもするのですが、なにか事情があるのでしょうか。
1978年のオートスポーツをぱらぱらとめくってみます。
3-15号の表紙に「メルツァリオA1」という文字が載っていました。ただ、独立した記事は見あたらず。「最新パドック情報」というページで、その他のチームと一緒に紹介されていました。
「★メルツァリオ:このチームは、アルゼンチンのガレージで初めてA1を発表した。要するにスタンダード・キット・マシンであるが、最初のデザインよりか なり全高が高くなっている。しかし、メルツァリオが昨シーズン乗ったマーチより悪いということはないし、他の人間が作ったマシンよりはるかにメルツァリオ は乗りやすそうであった。」
なんだか、誉めてるんだか、けなしてるんだか、よくわからない文ですね。「スタンダード・キット・マシン」という単語も初めて知りました。そういえば、同じ号に載っていたマルティニMk23の紹介記事には「コスワースDFV、ヒューランドFGAギヤボックス、グッドイヤー・タイヤを使用したスタンダード・F-1キット」という一文もありました。こういうマシンが成立したから、70年代のF1は楽しかったんでしょうね。