2012年10月7日日曜日

最後のスポーツカーノーズ?(2)


オートスポーツ1977年2-1号を読んでいたら、「最後のスポーツカーノーズマシン」らしい、マーチ771に関する記述を見つけました。

「マーチの4輪駆動/6輪F-1 ロビン・ハードの蒸気機関車“240”」という記事です。
後輪を直列に並べたマーチ6輪車に関するレポートの前半部に触れられていました。

まず1977年に登場する761Bについて解説した後、ニューマシンへと話題は移ります。

「77年の南アフリカ・グランプリには、761Bにつづいて、この点を改めた新しいシャシーがデビューするはずだ。」

「この点」とは「761では、レースが進行し、燃料タンクがしだいに空になっていくと、重量配分が好ましくない方向に変化し、これがタイヤ・トラブルの原因となっていた」という問題です。

「これは752(1975年のF-2モデル)のモノコック・タブをベースとしたもので、もちろんこれも4輪である。形式名は771。」

「もちろん4輪である」と強調しているのは、この記事がマーチの6輪車について紹介した記事だからですね。

「テスト結果しだいでシーズン後半にも771がこの6輪レイアウトを採用する可能性がある」

つまり、マーチは1977年シーズン、まず前年改良型の761Bで始め、早いうちに771へスイッチし、後半戦になったら6輪で勝負をかけようという計画だったみたいですね。

南アフリカ・グランプリは3月5日。ただし実際登場したオランダGPは8月28日までずれ込みます。6輪がデビューしなかったのはわかりますが、771のデビューが半年遅れたのには、どんな理由があったのでしょうか。

2-1号は表紙もマーチ240でした。


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