1978年に参戦したケケ・ロズベルグのモデルです。
ケケはこの年、第3戦の南アフリカGPでセオドールからF1デビュー。セオドールから4戦出走し、第8戦のスウェーデンGPからはATSで3戦、そして第11戦の西ドイツGPからの4戦はウルフで参戦します。さらに最後の2戦はATSに戻っています。
というわけで、このミニカーは、西ドイツGP(10位)、オーストリアGP(11位)、オランダGP(リタイア)、イタリアGP(リタイア)のどれかのようです。
とりあえず最上位の西ドイツGPの話が載ったオートスポーツ1978年10-1号を見てみます。ケケは予選19位。
「ケケはウルフWR1で予選通過」と本文中の見出しにもなっていました。
「ケケ・ロズベルクがついに予選を通過した。マシンはごく最近にテディ・イップが買い入れたウルフWR1である。乗り慣れないマシンでこの成績は上じょうといいたい。少なくとも20番手のブランビラよりはいい出来だったのだから……。」
ケケに対する好感度の高さがうかがわれる文章です。レースの結果に関してもそれは共通しています。
「ロズベルグが2周めのピットインにもかかわらず、10位とよく健闘してくれた。」
好意的なのは、当時から彼の才能が評価されていたからですかね。