2012年5月20日日曜日

ルノーRS01/ジャン・ピエール・ジャブイーユ/1977/エーダイ



1980年代にF1を席巻するターボエンジンのさきがけですね。

1976年にテストカーを走らせたルノーは、1977年にF1に参戦します。3リッターエンジン全盛期に、1.5リッターターボでの挑戦でした。

この年は第10戦イギリスGP、第13戦オランダGP、第14戦イタリアGP、第15戦アメリカGP、第16戦カナダGPと計5レースにエントリーしています。ただポイントは獲得できませんでした。

ミニカーはエーダイグリップ。メイド・イン・ジャパンです。漢字で書くと「永大」。プラモデルメーカーですね。1/43のF1モデルをいくつか出しています。

さて、このモデルは、参戦した5つのGPのうち、どのレースのマシンでしょう。昔のミニカーなので、GP名などは書いてありませんが、この年のルノーはフロントをウイングノーズとスポーツカーノーズで使い分けているので、少しは絞れるかもしれない。そう考えて、ちょっと調べてみました。ついでに予選/本戦の結果も。参照したのは当時のオートスポーツとオートテクニック、そして『F1全史1976-1980』です。

イギリスGPは、予選21位、本戦は16周リタイア。ウイングノーズです。
オランダGPは、予選10位、本戦は39周リタイア。スポーツカーノーズ。
イタリアGPは、予選20位、本戦は23周リタイア。ウイングノーズ。
アメリカGPは、予選14位、本戦は30周リタイア。ウイングノーズでした。
カナダGPは、予選落ち。フロントの形状は確定できませんでした。

話題性抜群のマシンだけあって、どのGPレポートでも必ずルノーの写真は載っていたのですが、予選落ちしたカナダGPだけは、当時のオートスポーツにもオートテクニックにも写真がありません。次のレースが日本GPだったので、カナダGPに割けるページ数が少なく、予選落ちのマシンを載せる余裕がなかったのかな。

とはいえ、このタイミングでスポーツカーノーズに戻すというのも考えづらいので、ここは暫定的にオランダGPモデルということにしてしまいましょう(笑)。

※追記 先日、ジョーホンダ写真集の1冊「TURBO CARS 1977-1983」を買ったのですが、ここにカナダGPの写真も載っていました。なんと、スポーツカーノーズでした。というわけで、このエーダイのRS01は「オランダGPモデル」とは言い切れなくなってしまいました。さてどちらなんでしょうか?