2012年5月14日月曜日

マーチ761/ビットリオ・ブランビラ/1976/JOHN DAY

JOHN DAYのマーチ761を手に入れました。1976年のF1マシン。この年、マーチは4台が参戦していますが、そのうちのビットリオ・ブランビラのマシンです。

ブランビラはウェットコンディションのレースにめっぽう強かったことから、「雨の帝王」という異名を持つドライバー。この761を駆って、雨のF1 in Japanでも6周に渡りトップを走りました(結果はリタイア)。歳がばれますが、このレースは現地で観戦していて、ずいぶん興奮したのを覚えています。マーチ好きだったんですよ。判官贔屓なもので。

マーチはマシンを制作し個人ドライバーやレースチームにマシンを売るというレーシングメーカーです。1976年も5人のドライバーがこのマシンを駆って(買って?)F1に参戦しました。ちなみにそのうちの1人、ハンス・J・シュトックのスポンサーは、このミニカーを作っているJOHN DAY MODEL CARSでした。ミニカーメーカーがF1のチームを持てる、いい時代だったんですね。

ちなみに「雨の帝王」というのは、本当に彼の異名だったのかな(笑)。日本語版のウィキペディアには「雨の魔術師」という書かれていますが、英語版のWikipediaには「his nickname was "The Monza Gorilla"」としか書かれていない(日本語のウィキにも「その強面の容貌と荒々しい走りから、『モンツァゴリラ』の愛称で親しまれた」とあります)。「Particularly adept at driving in wet conditions,」と書かれていますから、雨のレースに強かったのは間違いないようですが。

Vittorio Brambilla

ブランビラのマシンはミニチャンプスの751も持っています。1975年のオーストリアGPのモデルです。

雨のため54周の予定が29周で終了となったこのレースでブランビラは生涯唯一の優勝を遂げています。で優勝が決まって「思いがけぬチェッカード・フラッグに、片手を挙げて応えた途端、コントロールを失ってスピン→クラッシュ。前部をメチャメチャにしたマシンでウイニング・ラン」をしたそうです(『F1全史1971-1975』より)。いい味出してますねえ。ちなみにレースがほぼ半分で終わったため、ブランビラに与えられた得点は通常の半分でした。